独自に開発した博多港物流ITシステム

【福岡】博多港ふ頭(福岡市東区、江頭和彦社長、092・663・3111)は、独自に開発した博多港物流ITシステム(HiTS)を用いた国際貢献事業を始める。第1弾としてインド・チェンナイ港に対してHiTS導入の技術支援を行う。2014年7月から16年6月上旬までの約2年間、国際臨海開発研究センター(OCDI)とHiTSを共同開発した三井造船によるジョイントベンチャー(JV)として実施する。  国際協力機構(JICA)の「有償勘定技術支援」に採択された。支援内容はチェンナイ港湾ゲートの効率的な検査体制や港湾内の交通規則の導入、港湾の情報共有のためのポータルウェブサイト導入など。博多港ふ頭の社員が現地入りし、チェンナイ港を運営・管理するチェンナイ・ポート・トラスト(チェンナイ港湾局)や現地物流関係者と日程調整に入る。 チェンナイ港はインド国内第2位の主要港。12年のコンテナ取扱量は約154万TEU(1TEUは20フィートコンテナ1個)。港までの幹線道路はコンテナトレーラーなどで慢性的に混雑が発生し、15キロ―20キロメートルに及ぶ渋滞や通関からターミナルまで輸送するのに24時間かかることもあるという。 こうした問題に対し、HiTS導入でコンテナの搬出入がリアルタイムで管理・照会できるなど、大幅な混雑緩和が期待できる。同社では「海外港の発展に寄与し、博多港とつながることでさらなるサービス向上を目指す」(江頭社長)としている。  YKK APが樹脂窓で攻勢をかけている。今年度は宮城県大崎市と神戸市で新工場が立ち上がり、供給能力が飛躍的に拡大する。消費増税による反動減により、特に住宅用建材の需要減少が懸念される中、同社は樹脂窓は市場をメーカー主導で創造できる成長分野の一つと捉える。堀秀充社長に戦略を聞いた。  ―消費増税の影響は出ていますか。 「足元の4―6月は前年並みできている。住宅メーカーなどがためた2013年度末の受注残の効果がまだ生きている。ただし、13年度が好調だった分、新設住宅着工戸数全体が14年度に10%減少する見通しで、厳しいことは変わらない。下期から反動減が建材側にも起きるだろう」 ―業績向上のため何を打ち出していきますか。 「断熱性能の高い樹脂窓を拡販していく。当初は北海道など寒冷地区から普及した樹脂窓は首都圏、そして九州など西日本でも住宅への採用が増えてきた。14年度は熱貫流率が0・91と世界最高水準の樹脂窓と、都市部で多い防火地区に対応できる樹脂窓を投入した。この二つで主要な市場を攻める」 ―ただ、樹脂窓は価格が高いのが課題です。 「拡販して量産効果を発揮できればいいが、その前にコストダウンを進める必要がある。YKKグループで生産設備を担うYKK工機技術本部と連携し、樹脂窓を効率良く生産する専用ラインを自社開発した。東北事業所(宮城県大崎市)と六甲窓工場(神戸市)に導入し、今後は他の工場にも展開していきたい」 ―樹脂化を進める一方で、アルミサッシ用設備の稼働率をどのように維持するのですか。 「住宅の庭回りなどのエクステリア商品に力を入れる。カーポートに比べ、競合他社よりシェアが低い門扉やフェンスなど門回り商品を伸ばすことでアルミ設備の稼働率を維持する。エクステリア全体で16年度までに売り上げを20%増やす」 ―商品力強化には何が必要ですか。 「フェンスなどは住宅の顔にもなるし、デザインが差別化の要素になる。感性に訴える面が強い分野だから、女性従業員の持つポテンシャルも活用したい。感性を刺激する機会も会社として増やす必要があるだろう」  【記者の目/草の根活動販売支える】 樹脂窓の好調を支えるのは商品力だけではない。商品があっても、それを使う風土がなければ商品の良さが伝わらない。そこでYKK APは全国各地で地域の工務店などを対象にフォーラムを開催し、樹脂窓の普及活動を続けてきた。都市部の会場には同社の経営トップも参加し、堀社長は「来場者の関心も高まってきた」と手応えを感じている。地道な草の根活動も、樹脂窓の販売を支える大きな力になっている。サッポロビールは9日、缶チューハイ商品の2014年の販売数量目標を、年初計画より56%多い約210万ケース(1ケースは250ミリリットル24本換算)に上方修正すると発表した。13年比では47%増となる。ノーベル製菓(大阪市生野区)と開発した「サッポロ男梅サワー=写真」が好調で、通年の販売目標を当初の2・5倍の100万ケースに引き上げた。 缶チューハイ市場はキリンビールの「氷結」、サントリー酒類の「マイナス196℃」を中心に各社が力を入れる激戦区。サッポロビールは不二家の飲料ブランドを冠した「ネクターサワーピーチ」、ポッカサッポロフード&ビバレッジの飲料ブランドを冠した「キレートレモンサワー」といった他社とのコラボ商品で、明確な商品特徴を訴える戦略を展開。男梅サワーも同様で、13年4月に限定発売した後、9月に通年販売へ切り替えた。「一般の缶チューハイより約20円高いが、他の商品にないしょっぱい味が新味覚と高付加価値商品として認知され始めている」(岩崎智史サッポロビールスピリッツ戦略部長)。 缶チューハイ市場ではキリンビールも、「キリンチューハイ ビターズ」の年間販売目標を100万ケースから約200万ケースへ上方修正した。アルコール度数が8%強と高い商品や個性的な味覚の商品が市場をけん引している。

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